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ウラジオストクのこと⑤

今朝は早起きしてバス停に向かった。

ウスリースクという町から、ずっと憧れていたシベリア鉄道の寝台車に乗るために、まずホテルから近いアルチョームという町に行く為だ。そこからウスリースクまでバスが出ているのだ。

バス停は、ベニスホテルを出てすぐ右に行ったところにある消え掛けた白線で書かれた四角の印がそうだという。バス停の標識も何もない。ただその消え掛けた四角がそうだというのだから知らなければわからない。昨日、英語のできるKさんにバス乗り場のことをフロントの人に聞いてもらっていて良かった。

確かに昨日外に出たときにバスがきて数人が乗り込むところは見てはいたが・・・。

7時から30分置きに出るとのことだったが、7時前から並んでいるのに一向に来る様子がない。

30分待っても来ないので少し不安になってきた。

その向かいには2台バスが来たが、それは反対に向かうバスだと思って気にしていなかったが、もしかするとそれがそうだったのか?

インターネットから予約済みのウスリースクから出発のシベリア鉄道の寝台車はモスクワ時間の6時28分。ロシアの長距離鉄道はモスクワの時間で表示されている為、実際ウスリースクから何時に出るのか

はっきりはわからない。だいたい6、7時間の時差ということなので、昼12時くらいまでにウスリースクに到着すれば間に合うだろうと考えていた。

12時までにウスリースクに行くには、アルチョームを2時間くらい前にでないといけないらしい。

こちらに来る前に、インターネットでウラジオストクの情報を発信されている方に、アルチョームからウスリースクまでのバスが、いくつか出ていることを教えてもらっていた。その中で、ちょうど良さそうな時間が8時39分発と10時06分発で、10時だとシベリア鉄道の出発に間に合わない可能性もあるので、できれば8時39分発に乗りたかった。

バスをもっと待っていると、8時になってしまう。

バスのチケットを買うのにも、きっとスムーズにはいかないだろう。もうバスを待っているのは得策でないかもしれないと判断し、タクシーを捕まえることにした。

バス停があるかないかもわからないようなところだし、周りに建物が沢山あるような場所ではなかったが、なぜだか車やタクシーは何台か行き来していたので、タクシーはすぐ捕まえることができた。

一回、白タクなのか、たまたま運転していた人が暇だったから一稼ぎしようとしたのか、乗らないかと誘いをかけてきた。「アルチョーム」と言ってから、紙にいくらになるか書くようにゼスチャーすると、300と書いた。なんだか高い気がして、断ったあとタクシーがきたので値段を紙に書いてもらうと、200だった。さっきのもそうぼったくられたわけじゃなかったのか、それともこのタクシーがぼったくりなのか・・・定かではないが、日本円にすると400円ほどだ。

連れと顔を見合わせてタクシーに乗り込んだ。

つづく

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