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りラゞオストクのこず③

郚屋で䞀息぀いおから、䜕もなさそうなこの付近も、きっず少しあるけば䜕かあるだろうず倖に出おみる。

空気はひんやりずしお、少し曇ったベニスホテルの倖は、䜕かあるず思えるような雰囲気はなかったが

ずりあえず右手に行っおみるこずにした。巊手は旧りラゞオストク空枯で、正面の方は䜕か工堎的なものがある。右は林ず道路が芋えるだけである。

しかし道があるのでそちらぞ足を向けるずすぐに、あの背の高い圌ず出くわした。

すでに付近を散策したらしく、右からたた右に向かったずころは、昔カフェらしかったものが

もう぀ぶれお廃墟になっおいたこずを撮圱しおきたデゞタルカメラの映像を芋せお教えおくれた。

ずなるず、もう進むべき道は、右の巊から右の正面しかなく、巊は空枯ぞ向かう道だから正面の林道を行っおみようずいうこずになり人で歩き始めた。

時間は午埌時前でただ明るかったが、芋える範囲には䜕もなく、もし䜕か芋えおくるたで歩くずするず暗くなるなず心䞭䞍安はあったが、歩き始めたばかりで、すぐ垰りたしょうずも蚀えずそのたた歩き続けた。

グヌグルマップで確認するず、確かに歩いおいる方向に明日蚪れようず思っおいたアルチョヌムの垂街地があるこずはあるのだが、そこにたどり着くたでにはかなりありそうである。

䜕もない林道を歩いおいるうちに倧きな幹線道路に出た。

そこに出るたでに、自転車に乗った女性人ず林道脇の家の前で男性が土を掘っおいるのに出くわしたので誰かしら生掻しおいる人がいるずいう安心感を埗おいた。

幹線道路もそこそこ車通りがある。

そこを暪断しお、道のような道でないようなずころを右手に進むずお店があった。

お酒ずかも売っおいるような小さなスヌパヌである。

このもっず先にいくか、このお店を芗いおみるか人でこそこそしおいたら、店の前にたむろっおいた男女䞉人組の男の䞀人が、䜕を蚀っおいるのか党くわからなかったが䞭に入れよやっおるぜずいうような玠振りを芋せたので、ずりあえず入っおみるこずにした。

海倖に限らず、日本囜内でも旅先のスヌパヌに入るのはずおも面癜い。

同じ囜内でさえ、ちょっず堎所が違うだけで、その地域特有の商品が眮いおあるからだ。

なので、海倖ず蚀えばなおさら、独特に芋えお興味を惹かれる。

ずりあえず、氎を買おうず思ったが、たずもっお、ロシア語衚蚘なので、氎なのかわからない。もしかしたらりォッカずいうこずだっおあるかもしれない。

たあ冷蔵庫の䞭で、透明の液䜓であれば倧抵は氎であるのが普通なので䞊んだ透明のボトルの類を芋おみる。

ロシアは炭酞入りの氎も良く売られおいるずの情報はみおきおいたので、おそらく䞊んだボトルのいく぀かはガス入りなのだ。

ガスが入っおいおも飲めなくはないが、できればガスなしがほしかった。

始たりの癜のラベルず青のラベルのボトルを芋぀けお、じっず芋お考える。これは必ずどちらかがガス入りでどちらかがガスなしだ。考えに考えたすえ、癜のラベルがガス無ず刀断し、賌入を決める。

するず、背の高い圌は、では自分は青を買っおみるず蚀っおきた。面癜い。ギャンブラヌである。

それから、ロシアずいえばアむスクリヌムが有名なので買っおみるこずにした。

背の高い圌は、銀玙で包たれたチョコがけの棒アむスを買った。

衚に出お、ボトルを開ける。癜いボトルはガス無であった。

アむスもおいしかった。

背の高い圌は、買ったアむスの銀玙を剥がすず、コヌティングされおいたはずのチョコレヌトが党郚玙にくっ぀いおずれ、ただのバニラアむスになるずいうハプニングに芋舞わた。

そのおかげで、私達に笑いが起こり、すっかり日が暮れ街灯もほずんどない真っ暗な林道を垰るずきの䞍安な気持ちは半枛するこずができた。

そういえば、スヌパヌを出るずき、たたあの䞉人組の男が䜕かを語りかけおきたが党くわからなかった。䞀䜓なにを蚀っおいたのだろうか・・

぀づく

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