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シェムリアップのこと②

漠然とした不安は的中した。

その顛末はこうである。

朝起きると留守番電話のボタンが点滅している。嫌な予感を抱えながらボタンを押してみる。流れてきたのは英語だ。我が家に英語の電話がかかってくるということは、100%旅行関係の何かの話であるのは間違いない。しかし、5回以上の再生を繰り返したが聞き取れたのは自分の搭乗予定の便番号だけで、あとは何を言っているか全く理解できなかった。しかたない、空港に行けば何かがわかるだろうと、何もわからぬまま家を出ることになった。

空港に着いてわかったことは、予定の便は、朝10時出発から夜の8時に変更になったということ。

キャンセルや便変更したい場合は、自分で英語しか通じない航空会社の窓口へ電話して手続きしなくてはいけないということ。

それ以外は何もわからないということである。

ほとんどの人達が大人しく待っていることを選択していたが、ごく一部の人が抗議の為の怒りを表現していた。

そんなところを横目で見ながら、なんとなくこれは夜の8時の出発もないのではないのではないかという気持ちになってきて、もうキャンセルして別の便をとるしかないと予約したエクスペディアに電話することにした。

航空会社のカウンターの人はキャンセルはできないということだったが、事情を説明するとエクスペディアの担当者はとても丁寧にそれは航空会社の問題なのでキャンセルできるでしょうと色々手配してくれて、結局手数料なしでキャンセルが出来た。

しかし、新しいチケットは当日発行ができないとのことで、一度家に帰り、新しいチケットを取って出直すことにした。

なんとなく感じていた不安が的中して残念な出来事ではあるのだが、自分の何か勘というのか、隠された力の存在を感じて不思議なことに少しワクワクするのであった。

そして最初の予定と変更になり、ベトナムで乗り換えて直接シェムリアップに到着する5万高い約15万のチケット(もちろん別の航空会社である)を購入することになった。お盆の8/12から8/16の期間でLCCでもないチケットにしてはもともと安いものであったので5万高くなったとしても自分としては悪くない金額だ。こうして翌日やっと日本を脱出できたわけである。

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